化学科の就職先 (学部卒と修士卒の違い)
化学系の就職先について。TVを見ていてもなかなかCMとかには出ていませんが、化学系の企業はまあまああります。そしてBtoBが多いです。材料を作って企業に売るというスタイルの企業です。安定度は高くて、そこまで激務ではないと言われています。年収については、中堅で普通にしてれば40歳後半で800万くらいは行きます。大企業ならば普通に1000万に手が届きます。一方で、派手さは少ないし若手の給料は高くないので、業界人とか広告!芸能人!!みたいなタイプの人には不満かもしれません。一方で、まったり生活したい。家庭を大切に高収入になりたいという人には良いでしょう。
化学系出身者の就職先での業務内容
学部卒の場合
化学科(学部)を卒業した時には、専門的な化学の知識を持つ人間だと判断される。つまり、化学製品に関する文章を読み内容を理解でき、化学製品の説明ができる。マニュアルに沿った実験が出来るという能力が期待できます。一方で、研究に関しては卒業研究しかしていないため、研究開発(良い製品を設計する)する能力は未熟と考えられます。就職活動の時期では、卒業研究についても着手したばかりであるため、企業から見ても、研究開発の能力を判断する事が出来ません。
修士卒の場合
化学系修士卒の場合、専門的な知識と研究能力があると判断される。就職活動の時期(修士2年)には、卒業発表+1年間の研究期間があり、十分に研究活動を行う事ができます。
企業から見ても、学生の研究能力を調べ易く、年齢も若いため、研究開発職としての需要が最も高くなります。
そのため、修士卒の学生は、研究開発(基礎的な性質がわかっている物質を製品にする)に関する仕事に関わる様になります。また、既存の製品の性能上げや製造工程の見直しなども行います。
研究室では十分に成果が出ていない場合や、企業の研究とマッチしていない場合でも、技術面接で上手く説明ができれば、ポテンシャル採用もしてくれます。一方で、学歴の重要さはとても大きいです。有名大学ではない場合、修士卒でも研究開発部門に配属はされません。大企業ほど、その傾向は顕著です。
中程度の学歴の人は、入社後は、数年間はいろいろな部署を経験して、研究に適性があった場合には、研究職につくこともできます。同様に、入社後に希望の研究業務につけないこともありますが、就職をして、安定して働くと考えた場合に、研究開発職を目指す人にとっては、最もリスクが少ない選択です。
博士卒の場合
化学系博士卒の場合、企業では研究に従事します。研究といっても、基礎的なものを作る要素研究や製品までの橋渡しをする実用化研究まで様々な段階で活躍できます。人によっては、博士号を利用して海外で働く人もいます。個人で戦える人材が博士だと考えて良いです。一方で、企業の研究と自分の研究テーマが大きくずれていた場合には、採用してもらえません。
学歴の重要さは低くなります。あまり有名大学でもなくても、本人の能力で判断してくれます。また、能力が低い人はかなり冷遇され、就職はかなり困難です。また博士卒は、年齢が高くなってしまうため、研究職以外の職には適していないと判断されがちです。就職を見つければ、研究職に確定し、見つからなければ辛い思いをします。
化学系出身者の就職先の企業
という事。つまり大学の提示している就職先に有名メーカーがあるからといって、職業としてどの位置の仕事をするかは分からないのです。例えば、メーカーの事務系一般職に就職した人でも、有名メーカーへ就職したと大々的に書かれてしまいます。騙されない様にしましょう。
見分け方はありません。どんなレベルの低い国立大学でも国立であれば、どこの大学からでも修士卒研究職の採用は、現実的に有りえます。一方で、レベルの低い私立は。。。。。です。結局のところ大学試験か大学院試験で頑張って上位大学or国立に行くことが良いです。
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