最強の英語論文の読み方<誰でも簡単に論文が読める方法>
最強の論文の読み方
論文は読み方を知るだけで、読解の難易度が圧倒的に下がります。何故かと言うと、論文に書かれている内容とその書かれる順番はワンパターンしかないからです。つまりそのワンパターンさえ覚えれば、おおよその内容を英語を丁寧に読まなくても理解できるのです。そのためには、論文の構成を知って論文読解に取り組もう。1. なんで論文を読むのか(論文読解の目的)
まず、なんで論文を読まなければならないのか?と言うことですが、論文を読むことで『研究の方法』『研究の意義』『先行研究の流れ』『その研究がどこまで進んでるか』を知ることが出来る。つまり論文一個をちゃんと読めば、一流の研究者の知識と思考を学ぶことが出来て、自分自身もその分野について一流と同等の知識を手に入れることが出来る。また、学生にとっては『論文にするために必要な実験データ』を知ることが出来るため、その実験データさえ集めれば、卒論・修論を書き上げることが出来る道標にもなる。そのためには「論文読解がどんなゲームなのか」理解して、その攻略法を学ぶ。
2. 攻略対象の「論文」の構成を知る
どんな分野の論文でも、文章の構成はワンパターンしかなくて、論文を書いた人の主張は、項目ごとに明確に分かれている。具体的には、概要→背景①(これまでの他者の研究)→背景②(これまでの著者の研究)→本研究の戦略と目的(概要)→研究の詳細(装置の詳細、合成方法、分析、解析など)→議論→結論・まとめ→参考文献の順で進む。(下図)めっちゃ英語の長い文章が書いてあって、読めない気がするけど、論文の内容はたったこれだけなんだ。『どこでどんなことを書いているか』という話の大まかな流れを理解することで、論文の理解力やスピードが圧倒的に向上する。さらに、就職活動に求められる文章(エントリーシートや自己アピール)に必要な論理的思考も鍛えることもできます。また、卒業論文、修士論文を書く時に必要となる論文の基礎を勉強することもできます。
3. 各種ステージには何が書いてあるか?
論文の各章にはそれぞれ決まった役割があります。それは理解することで、より早く必要な情報にアクセスすることができます。また、雑誌会の時にわかりやすく資料作るヒントが隠されています。研究概要(abstract)
研究概要について書いてあります。とりあえずGoogle翻訳にぶち込んで内容を把握しましょう。これが面白くなかったり新規性がなかった場合は、ゼミ用論文としては良くない論文です。一方で、実験方法を参考にしたい場合に論文を読むときは、そもそも読む必要はありません。背景1(backgroundの前半)
これまでの本研究に至った経緯が書いてあります。過去の著者以外の研究を列挙してその特徴が書いてあります。〇〇は、***の中で注目されている。例えばAは、**をした。Bは**をした。Cは、**をした。でも△△△は、まだ研究されていない。
という書き方で書かれています。
背景2(backgroundの前半)
これまでの筆者らの研究についてが書いてあります。ほとんどの研究者は、過去に似たような研究をしていて、その延長線上に論文の研究があるので、これまでの著者の研究を列挙してその特徴が書いてあります。著者の得意な技が書いてあります。我々の研究グループでは、これまでに**をして××を明らかにしてきた。
という書き方で書かれています。
本研究の戦略と目的
本論文での課題解決のための考え方(戦略)とそれを使った達成目標が書いてあります。また『達成目標=結果』なので、ここを理解しておくと以降の詳細な解析の理解が楽になります。本研究では、*****をして*****を明らかにした。
(Here we report~ や In this study などの英語で始まります。)
という書き方で書かれています。
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