卒業論文。おそらくほぼ全ての学生が『クソみたいにやりたくない』って思いながら、それでも泣きながらやる論文のことである。人生初めての論文で、書き方もわからず、先輩に聞いても『とりあえず書きなよ』とか言われるけど、何から書いていいのか全くわからなくて、締め切りの時間だけが刻々と迫ってきて、それでも進まないと言う地獄である。とりあえず『卒業論文 書き方』でググってもいまいちわからない。そういう悩める人のために、本稿をまとめた。
卒業研究と卒論について
卒業研究とは、学部4年になると大学の研究室に所属して、『卒業研究』を始める。卒業研究は、1年間の期間で先生からの指示を受けて研究を行う授業のことである。学生は、『研究データの取り扱い』『論文の読み方』『プレゼンテーションの方法』を学べれば十分な成果と言える。大学の先生は、実験の成果が欲しいと言うが、ノーベル賞レベルの成果が欲しいわけでは無くて、『指示内容を的確に実行して得たデータが欲しい』レベルの要求なので、あまり緊張しなくても良い。
卒業論文とは:学部4年のときに研究をして、それをまとめた論文のことである。はっきり言って、1年で大きな成果を得ることが難しいので、半端なデータでまとめなければならない。失敗データばかりでまとめなければならないと言う人も多い。それでも、しっかり実験の背景, 方法, 考察などをまとめることで、文章力と論理思考を身に着けることが出来る。
卒業論文のテーマ決め
卒業論文のテーマは、先生が決める場合が多い。4年で配属されたばかりの学生にテーマを自分で決めることはほとんど不可能である。なのである程度の話し合いはするかもしれないが、卒業研究のテーマは先生のテーマを元にしたものになる。だから研究室に配属されてすぐテーマ考えないといけないと言う不安はないので安心を。
卒論テーマにも2種類あって、先輩の引継ぎと新規テーマのパターンがある。先輩の引き継ぎの場合は、ある程度成功の道筋があるので安心して取り組める。もう一つの新規テーマについては、少々ギャンブルな側面があるのは否定できない。
卒業論文の書き方
卒業論文の書き方は、『行動の順番』を間違えなければ割と簡単に出来る。行動の順番を間違えると沼にはまる。わりと辛い思いをするので注意をすること。卒論を書くために手順は、
『どう言う内容を書くのかの項目の作成』→先生と相談→各項目ごとに書く→項目ごとに先生と相談→仕上げという順で行動する。
どう言う内容を書くのかの項目の作成
卒業論文をいきなり書き始めるのは厳禁。まずは、『どういう内容をどういう順番で書くのか』を箇条書きにして先生と相談しよう。実験が上手くいっていたら10月くらいに作成すると、卒論に必要なデータがわかりやすくなるので好ましい。とりあえず以下の箇条書きをテンプレートとして少しカスタマイズして、先生と相談してくるとよい。
- 概要:<背景>から**が重要で本研究をしたら**な結果が得られた。
- 背景1:〇〇とは、
- 背景2:先行研究1では、***だ。
- 背景3:先行研究2では、***だ。
- 背景4:先行研究3では、***だ。
- 背景5:先行研究(自分の研究室のもの)では、
- 方法・アイディア:〇〇したら、問題点が改善出来ると考えた
- 自分の研究の概要:得られた結果を概要として書く
- 自分の研究1:実験の1つめの結果と考察(大体の場合は原料合成だったり装置組み立てレベル)
- 自分の研究2:実験の2つめの結果と考察(1つ目の結果を使ってしたこと)
- 自分の研究3:実験の3つめの結果と考察(2つ目の結果を使ってしたこと。ここまでできたら上出来)
- まとめ:***に挑戦したら〇〇になった。今後は***してみたい。
- サポーティングインフォメーション:実験の生データを適当に貼り付ける
- 謝辞
箇条書きを作ったら、先生と相談すること。大抵の場合は、先行研究の追加や順番の入れ替え。このデータが欲しいから追加しろ。とうの指示を受けるので、それを箇条書きに追加する。
項目ごとに書く
項目ごとに論文を書きはじめよう。背景については、それぞれ先行研究の概要と図を載せておけば良い。問題点の指摘が可能であれば、問題点を指摘すると優れた卒論に見えてくる。自分の研究については、項目ごとに先行研究をひとつづつ入れるとさらに優れた卒論に見えてくる。
例えば『私は***を作成した』ではなくて、『***らは、〇〇と言う方法をつかって+++を作成した。そこで私は、〇〇という方法を応用して****を作成した』という論理構成にする。
項目をひとつ書き上げたら先生と相談
項目を書き上げたらその都度先生と相談すること。毎回言うことは変わると思うが仕方ないので、とりあえぜ相談して、順番の入れ替えやデータ追加をする。ここをサボると最後に全部書き直しとか悲劇が起こるので注意
最後にまとめと謝辞
最後にまとめと謝辞を書いて先生に確認をしよう。上記の手順で卒論を仕上げた場合には、軽微な修正で問題なくOKが出るでしょう。
卒業論文のまとめ用テンプレート
卒論を書き始める前に下のテンプレートを印刷して、書き込んで先生と相談をしてきましょう。
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