科研費の採択率・所属機関処理中は合格か!?
科研費の採択率はとても大切!!
科研費というのは、研究者が研究費を稼ぐための数少ない手段である。だからこそ、アカデミックキャリアの研究者は4月1日が恐ろしくも待ち遠しいのである。そして、4月1日の何時発表だっけ!?と急に不安になったり、あれ!どうなったら合格だっけ!?と思うのである。そして、受かっても落ちても採択率を確認して、自分のレベルを判断する基準にするのである。ということで本記事では、科研費の採択の合否判定の時間とどうなったら合格かを紹介する。
2021年度の科研費の合格発表の時間
科研費の採択結果の時間は10時ジャストを予想しています。
科研費の合格発表は過去5年くらいは、午前10時に合格発表がされています。でも合格しても『合格』とは表示されません。落ちた場合にも『落選』とは表示されません。これが非常にややこしいのです。
科研費に採択された場合(所属機関処理中と表示)
科研費に採択されると、関係機関処理中と表示されます。e-rad上で、科研費電子申請システム→『申請者向けメニュー』→『交付内定された研究課題情報』に課題区分や課題名の所が『所属研究機関処理中』になっていれば、<<科研費採択>>です。おめでとうございます。何も変化がない場合、つまり受理状態の場合、ご愁傷様です。落ちてます。そのうち送られてくる『あなたは非採択者の中ではマシでした。Aです』『落ちた人の中の普通です。Bです。』『申請書類なめてんの?。Cです。』という評価の書類を待ちましょう。
Q:4月1日の10時になっても受理中ですが。。。。A:落選です。
とりあえず採択率を見て落ち着きましょう。採択率は20%くらいですかね。落ちた人の方が多いのです。申請者の80%は落ちるのですから落ちても普通です。2年連続落ちたのですか。64%の人は2年連続で落ちますので、まあ平均ですね。3年連続落ちた場合、50%の人は3年連続落ちます。科研費主体で研究運営は不可能ですね。4年連続落ちた場合、40%の確率で4年も科研費を取らずにいます。ついに半分以下の存在になりました。研究費を他の教員が取ってくれるんですかね。羨ましいです。5年連続で科研費を落とす確率は33%。ついに悪い方に優秀になってきました。6年連続で科研費が取れない人の確率は、26%です。もはや優秀なレベル。10年連続で科研費を落とす確率は8.6%。もはやレジェンドですね。
ってことで、安心してください。周囲に居る『10年科研費を落としている先生』には、相当な覚悟がないと成れないのです。つまり頑張っていれば3年に一度くらいは科研費が取れるし、研究運営もできます。とくに若手の助教とかは、この先ずっと科研費を取得する自信はなくて不安かと思うけれど、意外と何も取れない人のほうが稀有な存在なのです。
採択された人
優秀です。日本中の頭脳のなかで上位20%に入ったことを誇りに持ちましょう。今日くらいは早く帰って祝杯をあげたらどうですか?ちなみに2回連続で採択される確率は4%です。二回連続で科研費取得できることがいかに困難かがわかるでしょう。3回連続で採択される確率は0.8%。30歳でキャリア開始として、60歳で引退と考えて、科研費は3年ごとのチャレンジ。つまり人生で10回連続で科研費に採択されれば、科研費だけで安定な研究室運営が可能です。確率的に0.00001024%の確率で科研費を取り続けられます。まあ優秀ならば普通に毎回取れますし、お金が成果を生むので頑張りましょう。
これまでの科研費の採択率採択率
まずはこれまでの採択者数と採択率を以下の表にまとめた。見て分かる通り大体採択率は20%くらいだ。一瞬、採択数が増えているようにも見えるが、科研費採択のページでは、継続採択もいれてるので、増えているように見える。真に見るべきは新規採択者数と採択率である。
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