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理工学系大学院受験オススメ参考書【東大・東工大・旧帝大】化学・物理・数学

2021年2月23日  2021年3月7日 
【大学院】院試対策 問題集 有機化学 無機化学 物理化学 分析化学

  大学受験はみんな一緒に受験をするから、受験に関する情報が多く、参考書の種類が多いから勉強をしやすい。一方で、大学院受験を受ける人はとても少ないため、情報が少なくなくて、行動が起こしにくい。しかも、大学の先生は、あの手この手で外部に受験する人に対して妨害をしている。大学の先生は、自分の大学から外部の大学に学生が行ってしまうと、単純に研究室の『働き手』がいなくなって、困るからだ。つまり、学生の為を思って外部受験を妨害してる訳ではなく、自分の利のために非推奨にしているのである。

 一方で、外部から学生が来るのなら大歓迎である。どんなクソ野郎でも大体歓迎される。研究室の働き手が増えるし、自分の研究が面白いと思ってくれる学生がくるなら嬉しいからだ。

 つまり、学生は自分の利益を考えて行動すべきだと思うので、外部受験は積極的にした方が良い。ところが、大学院の受験を考えると、何を勉強したら良いのか、対策をしたら良いのか全く分からない。なにせ大学では学生の為になる他大学受験のことを教えてくれないからだ。そうすると学生は、外部を受験しにくくなってしまう。

 そこで、本記事では、大学院試験を視野に入れた参考書を紹介する。

大学有機化学の問題集(大学院試験対策用)

有機化学に関しては命名法と1段階の有機反応、多段階の有機反応、反応時の電荷の移動の説明などが問題として挙げられている。また、キラルおよび置換基の反応性への影響も理解しておくと良い。志望大学の過去問は、インターネットで入手できるので、入手すると良い。

有機化学演習 1―大学院入試問題を中心に:この参考書をやればどこの大学院も合格に十分な知識が得られ、有機合成専門のラボでも戦えるだけの基礎がつく。難易度が高いので完全にやるのには最短3ヶ月、時間をかけると半年ほどかかる。有機化学演習2もあるが、1だけで十分。まじで。

有機化学演習―基本から大学院入試まで:この参考書は、難易度が低いので、簡単に取り掛かれる良書。これまで大学院試験の受験者と多く話してきたが、大学院試験では一番使われている問題集である。

大学無機化学の問題集(大学院試験対策用)

無機化学については、イオン化エネルギーや化学結合について、電子配置についての問題が多い。周期表からイオン化エネルギーの傾向や、酸化数および結合の軌道に関する問題も出題される。また、結晶の基礎的な知識を問われる場合もある。(この辺りの問題は先生的にも出しやすい)

無機化学演習―大学院入試問題を中心に:この参考書でどこの大学院でも受かる。さらに、ガチの無機の研究室で理論的な議論に耐えうる知識がつく。一方で、大学院入試にはオーバーキルな気もする。

大学物理化学の問題集(大学院試験対策用)

物理化学は、速度論と熱力学は必須である。酵素反応は意外とややこしいが出題されやすい。最近では、量子力学が物理化学の1分野として出題されるようになってきた。井戸型モデル程度は覚えておいた方が良い。

熱力学と速度論

右脳式 演習で学ぶ物理化学―熱力学と反応速度:とても良問揃いで難易度もちょうど良い。むしろ有機化学や無機化学にこれと同じレベルの問題集が欲しいと思う。問題集の厚さも薄めで取り掛かりやすいのも良い。物理化学は、基本的な式や考え方が理解できていれば、大学レベルの問題はほとんど解けるので、この一冊をしっかりやれば日本中どの大学院でも合格できる。

量子化学

単位が取れる量子化学ノート:量子化学を専門にせず、受験だけに使うならこの本で十分。基本的に量子化学は、計算が複雑化して手計算では解けなくなるので、大学院試験では根本的なところが理解できているかが問われる。だからこそ、基礎の基礎を丁寧に勉強しておくとよい。

はじめて学ぶ量子化学:難易度は高くないが、途中から難しくなる。一方で、大学院試験の量子化学は、難しい問題が出ないので、この本でも十分すぎるほど。


分析化学

物理化学の延長上の光化学に関するものが出ることがある。吸光度や滴定に関する知識は必要である。また近年では機器分析の分野も出題される。AFM、XRD、SEM、NMRの基礎的な原理くらいは抑えておくべき。

物理学

物理学については、力学と電磁気学が出題される。さらに、熱力学も出題される。カルノーサイクルくらいは学習しておく。量子力学もかじっておくと安心である。

数学

数学の問題は、微分積分と行列を学習しておけばよい。しかし、それが重い。沼にはまらないように、自分が得意な教科で点が取れることを前提に、時間をかけすぎず簡単な問題だけ落とさないように勉強しよう。

英語

英語は、過去問が公開されていない。なぜかと言うと、最近の科学に関する英語の記事が出題されやすく、大っぴらに公開すると、ちょっと良くなさそうだからだ。学生に意地悪をしているわけではない。なので、TOEICの勉強をしていれば十分くらいである。400点取れてる人なら余裕で問題がない。


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