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電気陰性度をわかりやすく解説

2021年5月26日  2021年5月28日 

 電気陰性度とは、原子が電子を引きつける強さを『相対的』に表したもので有る。電気陰性度は、原子核の電荷(原子の+が多いほど、電子を強く引っ張る)や原子殻内の他の電子の数や位置などよって決まる。イメージとしては、原子核と電子の距離(周期)が近いほど強く、原子核の+の数が多いほど強いというイメージで良い。以下に電気陰性度の一覧を表に示します。

電気陰性度

電気陰性度の順番の考え方

 電気陰性度は、原子ごとに違うしそれぞれの数値があるからなんか難しく感じてしまう。でも、実際のところは、数字まで覚える必要はなくて2つのルールと周期表との関連を考えれば良い。もう一つ、希ガスは閉殻してるので電気陰性度は、ほぼない。(原子が大きくなると少し電気陰性度がでてくる)。
ルール1:『+』の数が多いほど電子『ー』を引きつける力(電気陰性度)がつよい。
→そりゃ『+』が多い方が電子『ー』を引きつける力は強いのはそうだよな。

ルール2:『+』との距離が近い(原子半径が小さい)ほど『ー』を引きつける力が強い。
→磁石と同じで近くに置くほど、引きつける力が強い。
周期表と電気陰性度を対応させると
周期表に上のルールを当てはめると、右にいくほど強くなる(ルール1)また上に行くほど強くなる(ルール2)なので、最終的に右上に行くほど電気陰性度が強くなる。そのため、周期表で一番、電気陰性度が強いのはFということになる。



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コメント

  1. 定年退職して5年たつのですがから、(分子)生物学や、微生物の勉強を思い立ち、いろいろ本を買い、読んだり調べています。子供の時は化学のカメの子がまったくわからず挫折していたのですが、急にわかりたいと強く思うようになりました。まずは、無機化学を勉強し、理解してから有機化学に進み、それと並行して、生化学を学んでいけば理解が深まるだろいうという結論に至りました。放送大学の「初歩の化学」と三共出版の「大学生の化学」を並行して、繰り返し勉強しておりますが、なかなかむつかしく偶然このサイトを発見して喜んでおります。これからお世話になります。よろしくお願いいたします。

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  2. それにしても気が付いたのですが、化学の教科書というのは、初歩と書いてあっても、著者、本によって書かれている内容のレベル、幅、深さはみな微妙に異なり、このサイトで書いていただいていることは市販の本にかかれていないことが多いように思います。放送大学の初歩の化学は、初歩とはありますが、結構マニアックな世界のように思いました。

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    1. コメントありがとうございます。
      大学化学の教科書は、基本的に著者の趣味が反映されています。高校の教科書のように
      検定のようなものがありませんので、そういうことになってしまいます。
      注意しなければいけないのは、初歩と言ってる人は、化学が得意で数十年化学をやり続けている人が『初歩』だと思っていることなのです。つまり、大学学部レベルの人が思う初歩とは異なります。
      一応、本サイトでは、そういう初学者の気持ちを理解しつつ、最先端の研究までつなげられるような解説を目指しています。

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  3. ちなみに、グーグルクロームで下のページを開いて、右クリックから『翻訳』をすると今発表されたばかりの最新論文の要約とダイジェストが見れますので、ワクワクを味わいたい時はご覧ください。
    https://chemblogno1.blogspot.com/2021/02/RSSChem.html

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