化学のススメ

大学レベルの化学をわかりやすく解説するサイト。ネットで見れる化学の教科書 or 化学の参考書としてサイトを作っています。

ChemDrawの代わりに使える無料ソフト

2022年2月7日  2022年2月26日 
構造式描画ソフトは、Chem Drawがほぼ市場を独占している。独占禁止法は大丈夫?ってくらい独占している。たしかに便利だし使いやすい。一方で、大きな問題として『高すぎる』ということがある。旧帝大や研究型大学では、大学が一括でライセンスを購入しているため、学生は無料で使える状態である。一方で、私立大学や中堅以下の国立大学では、そのようなライセンスの購入をしていないため、学生はお金がある研究室に所属するか自分で購入しなければならない。実際のところ、構造式描画ソフトが無いと真っ当に資料が作れないので、なんとかして無料ソフトを使いこなす必要がある。ということ…

電気陰性度をわかりやすく解説

2021年5月26日  2021年5月28日 
電気陰性度とは、原子が電子を引きつける強さを『相対的』に表したもので有る。電気陰性度は、原子核の電荷(原子の+が多いほど、電子を強く引っ張る)や原子殻内の他の電子の数や位置などよって決まる。イメージとしては、原子核と電子の距離(周期)が近いほど強く、原子核の+の数が多いほど強いというイメージで良い。以下に電気陰性度の一覧を表に示します。 電気陰性度の順番の考え方  電気陰性度は、原子ごとに違うしそれぞれの数値があるからなんか難しく感じてしまう。でも、実際のところは、数字まで覚える必要はなくて2つのルールと周期表との関連を考えれば良い。もう一つ、希ガスは閉…

大学教授になる方法

2021年4月4日  2021年4月5日 
大学の教員になるのは、コネとか運とか言われていたり、なるのが難しいとは言われているが、実際にどういう手順で何を準備したら良いかが書かれていることはない。しかしながら、大学教授になるには、どういう順番で何をすればいいのかを知っているだけで、難易度が圧倒的に下がる。誰でも無謀ではないことを知って欲しいと思う。  そこで、本記事では、大学教員になるために何をどう準備しておけば良いかを説明していく。 高校生の時から考えること 高校生の時に考えることは、大学院を意識して入試を受けること。大学教員になるには、ほぼ確実に博士課程に進学して、博士号を取得する必要がある。そ…

高分子の数平均分子量、質量平均分子量

2021年3月9日  2022年11月28日 
高分子の分子量について 高分子は大学でも人気がある範囲で、有機化学の好きな人が次に勉強する範囲でもある。一方で、高分子科学は、分子量が決められないため、数学的に考えなければならないという点が難しいところだ。なので、高分子化学にも合成方面と物理化学方面に分かれている。どちらの高分子を勉強するにしても、必ず必要なのは高分子の分子量に対する考え方だ。なにせ高分子は、単一分子ではないので分子量をそのまま使うことができない。  それでも分子量がわからないと高分子を化学として扱うことができない。そこで必要になってくるのが高分子の【数 or 重量】の平均分子量という考え…

SN2反応【大学化学】

2021年3月1日  2021年4月10日 
SN2反応(遷移状態を経由する反応) SN2 反応は,入ってくる求核試薬が,置換される脱離基の反対側から反応する。そのため1段階反応で起こる。そのため、反応前後では立体が反転する。 SN2反応も基質の構造,脱離基,求核試薬,溶媒によって強く影響される。これらを理解して、遷移状態の活性化エネルギーを下げるように反応を組み立てると良い.  SN1とSN2の違いは、反応の途中がどうなっているかで判断することが出来る。遷移状態を経由する場合はSN2反応で中間体を経由するのがSN1反応。また、SN2反応とSN1反応が競合したり、脱離系の副反応も起きるのでするので、10…

SN1反応【大学化学】

2021年2月26日  2021年4月10日 
大学での有機化学反応を学習するときに、まず出てくるのがSN1反応、SN2反応という求核置換反応についてだ。大学では、ついつい各論(ケースワーク)を教えてしまうため、勉強する側としては暗記ゲーだと思って放り投げてしまう。 求核置換反応は、何かがくっついて何かが取れるだけの話だ。これだけ覚えておけばよい。 そこで本記事では、反応の速度に注目してSN1反応とSN2反応を真の意味で理解する方法を記す。 SN1、SN2反応を理解するための反応の速度【反応速度論】 SN1反応・SN2反応を理解するためには、『どこが早いか』をイメージするだけで良い。このイメージこそが反応速…

理工学系大学院受験オススメ参考書【東大・東工大・旧帝大】化学・物理・数学

2021年2月23日  2021年3月7日 
大学受験はみんな一緒に受験をするから、受験に関する情報が多く、参考書の種類が多いから勉強をしやすい。一方で、大学院受験を受ける人はとても少ないため、情報が少なくなくて、行動が起こしにくい。しかも、 大学の先生は、 あの手この手で外部に受験する人に対して妨害をしている 。大学の先生は、自分の大学から外部の大学に学生が行ってしまうと、単純に研究室の『働き手』がいなくなって、困るからだ。つまり、学生の為を思って外部受験を妨害してる訳ではなく、自分の利のために非推奨にしているのである。  一方で、外部から学生が来るのなら大歓迎である。どんなクソ野郎でも大体歓迎され…
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